中学生のときに職業体験で介護施設を訪問し、高齢者との触れ合いに楽しさを覚える。保育士として勤める親の姿に憧れもあったが、介護について知りたいとの思いから介護の短大へ進学。2022年に新卒で「寿楽荘」に入職、2年目からは後輩の指導にもあたる。
就職活動の際にいくつかの施設を見学した中で、寿楽福祉会が掲げる「自立支援11ヵ条」に出合ったことがきっかけです。たとえば、足の踏ん張りがきくようにきちんと高さの合った椅子に座ってもらうこと、利用者様に役割を持ってもらうことで生きがいを感じてもらうことなど、数々の取り組みに魅力を感じて応募を決めました。
学校の実習時期と感染症の拡大が重なり、実際に高齢者の方々と深く関わることができたのは入職してからが初めてでした。1年目は仕事を覚えることに必死で、特に帰宅願望がある認知症の方との関わり方には戸惑いました。先輩方からご自宅に帰りたい理由などお話を聞くことで帰宅願望が軽減することを教わり、実践するなかで少しずつ対応できるようになりました。
ある夜勤の日、朝の5時頃に早起きされる利用者様をベッドから起こした際、私の頭をなでて「頑張ってるね」と言ってくれたことがありました。普段は言葉数の少ない方の一言が、とてもうれしかったです。感謝されるためにしていなくても、利用者様からの「ありがとう」がやりがいになります。
利用者様と関わるときは、お相手が車椅子の方なら膝を折って目線を合わせて話すようにしています。手を握ることで笑顔になりうれしそうに話をしてくださる方もいるので、触れ合いも大事にしています。高齢の方の手は温かくてやわらかいので大好きです。
学生時代の友人に別の施設の話を聞くと、給与や有休の取りやすさは恵まれているのかなと感じます。また、入職当初に先輩が実務をイチから付きっきりで教えてくれたことがとても心強かったので、新人をしっかり育てようという教育体制は大きな魅力だと思います。
担当する居室の方数名と接するだけでも、利用者様の楽しみややりがいは一人ひとり違うと感じます。利用者様一人ひとりとしっかり関わり、一緒に楽しみややりがいを見つけていけたらいいなと思います。
※日勤の場合
夜勤者と申し送りを行い、夜間の様子をほかの日勤帯のスタッフに共有する。
利用者様とコミュニケーションを図りながら、水分補給や排せつを介助。
昼食の配膳準備、利用者様への声掛けを行う。
休憩室で昼休憩をとる。
昼食の片付けと、お昼寝の臥床介助を行う。
おやつの提供後、タイミングを見て排せつ介助を行う。
担当居室の利用者様について、日中の様子や排せつの記録をPCに入力。
夜勤者に引き継ぎを行う。
利用者様の夕食準備・食事介助を行ってから、退勤する。
介護は大変・しんどいというイメージがあるかもしれません。確かに体力が必要な仕事ですが、人生の大先輩である利用者様から教えていただくことは多く、「ありがとう」の言葉をいただく毎日は充実しています。まずはやってみて、介護の面白さ・楽しさを実感してほしいです。
取材日:2023年9月
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